九州支部
2025年度交流会の報告
5月24日(土)、雨天のためキャンセルがある一方、地方新聞の掲示板案内を見て遠方からの参加もあり、参加者は23名。
開会の挨拶のなかで、昨年12月に永眠された西俣前会長を偲んだ。前会長は就任の翌年に来福され期待が寄せられる内容の講演をされた。また、『平成の挽歌』を出版された。
会員のN・Yさんによる話題提供「終活と散骨」は、先ず情報収集活動で得られた資料とレジュメ、自己紹介文等を配布され、「死や終活について考えるきっかけとなったのは、定年退職後の離婚で、40歳代の一人息子とは疎遠であったため、突然おひとりさまになり、精神的にも経済的にも強い打撃を受けたことなどであった」と始まった。
2年前にある書籍で当会を知り、集会に参加する傍ら「0葬」にも関心を持ち、居住地北九州市の焼き場を訪問し、無収骨の詳しい手続きを確認。葬儀社も数社訪れ葬儀内容や費用を調べ、神社の散骨体験もして、死後の葬送について不安はなくなった。実際の葬送に関しては遺族が納得してくれないと希望は叶わない。息子に散骨のことを話すのは10年先と考えている。
数多くの書籍、セミナーへの参加、区役所訪問等で勉強を重ね、生きている間にするべき終活の内容については、認知症の検査、エンディングノート、相続、成年後見、死後事務委任等をあげられた。人生100年時代、長生きしそうだが、人生の再設計をするには目的がないとできない、と50分にわたるお話を終えられた。
休憩をはさんでの意見交換の場では、Nさんのお話に触発されて、終活についての発言が多く出た。「弁護士を通じて死後事務委任契約を取ったのですっきりした」「夫の自然葬をしたので、自分のことだけを考えている」「妻が亡くなり娘2人なのでお家断絶、身の振り方が難しい」「82歳だが、100歳まで生きる気がする」「二つの実家の墓じまいをした」「救急車に乗せられた時のために、尊厳死協会の会員証と回復の見込みがなければ治療しないでほしいと書いたメモを身につけている」等々活発な交流会だった。
アンケート回収率は75%。感想は「具体的でわかりやすく楽しかった」「個人の悩みや考えがたくさん聴けて有意義だった」等。今後の支部活動に対する希望は「墓じまい、自然葬、死後事務委任等の体験談を聴きたい」「具体的な話が出来る場を設けて欲しい」等。今後のテーマに繋げられたら良いと思う。
支部通信のお知らせ
例年秋に開催している講演会に代えて、今年度は11月末を目安に支部の皆様へ手紙を送ることを考えています。初めての試みですが、意義のある通信となりますよう世話人一同案を練っています。
※お問い合わせは、本部事務局までお願いします。☎03-5577-6209
