会員の著書紹介
(20080908_ss70p24)
「風の音の」― 墓から自然葬へ
喜多村蔦枝 著
雲母書房 1600円=税別
夫の死。お墓のことでブランコのように揺れる心。霊園見学をしては、どっと疲れが出る。家族や知人と語り合いながら、迷路に入ったようになっていた昨年2月、毎日新聞の家庭面に「核家族が促す自然葬」という見出しを見つけた。この記事をきっかけに会と出会い、資料を読み、3か月後の5月26日、「西多摩再生の森」で自然葬をするまでのこころの奇跡が克明に記されている。
新聞を読むまで、会のことも、「散骨」「自然葬」という言葉も知らなかった著者は、会の関連資料を読み進みながら突っ張っていた体が緩む思いがし、「石室に閉じ込められる納骨はどうにも我慢できないという、私の感覚を大事にして良かった」と記す。
発売と同時にこの本を読んで入会された人がいる。会の運動への社会的な理解は大きく広がったと感じさせることが多くなった一方で、まだ必要なところに届いていないことも事実だ。