(20070601_MYasuda)

ごあいさつ

 遺灰を海や山に還す自然葬は、私たちが運動を始めたころは違法のように思われてきました。それに対して私たちは葬送のために節度ある方法で行われる限り、墓地埋葬等に関する法律や刑法の関連する規定にふれるものではないと主張し、理論的確信をもって1991年(平成3年)の秋、相模灘で第1回自然葬を行いました。

 これについて示された法務省、厚生省見解もその正当性を裏づけました。ここにわが国で初めて葬送の自由という基本的理念が確立、日本の葬送の歴史の上で画期的1ページが開かれたのです。

 1991年2月に会が発足してから、16年目を迎えました。全国12支部の約12000人の会員に支えられ、「葬送の自由」も「自然葬」も、社会に認知されるに至りました。既に北海道から沖縄まで海に山に自然葬も1,213回2,080人を数えています。しかし古い葬送習俗が依然として残る一方、高齢化社会をねらって葬送をめぐる“商戦”も目立つようになりました。

 こうしたなかで葬送の自由という基本的権利への社会的合意を広げ、自然葬を節度を持って積み上げていくにはしっかりした運動体が不可欠です。それを担うのが私たち「葬送の自由をすすめる会」だと自負しています。こんどNPO法人として新しく出発することにしたのも、市民運動の初心をバネに一段の飛躍を、との決意の表明にほかなりません。

 皆さんの新しい力でこの会を支え、仲間を増やしていただくよう心からお願いする次第です。

2007年6月1日

            葬送の自由を進める会

会長 安田睦彦


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